「Webディレクターの転職って、どのエージェントを使えばいいんだろう・・・。」
そう思って検索すると、「おすすめ12選!」みたいな記事がずらっと出てきますよね。でも読み終わったあと、結局どれに登録すればいいのか、余計にわからなくなった経験はありませんか?
僕自身、3回の転職で合計7社くらいの転職エージェント・転職サイトを使ってきました。そして今は、Webディレクターとして採用・面接する側にもいます(これまで30人ほど)。
その両方を経験して言えるのは、エージェントは「多ければいい」わけではない、ということです。むしろ僕は増やしすぎて失敗しました。
この記事では、実際に使った7社の本音と、採用する側から見た「エージェント経由の応募ってどう見えるか」まで含めて、失敗しない選び方をお話しします。
結論を先に言うと、登録は「手厚い系1社+求人数系1社」の2社から。しかも在職中に動くのがいちばん大事です。
Webディレクター転職でエージェントは使うべき?【採用側の本音】
まず「そもそもエージェントっている?自分で応募すればよくない?」という疑問から。採用する側にもなって気づいた点も含めて話をしていきます。、
エージェント経由は、採用側が「判断しやすい」
エージェント経由で応募が来ると、応募書類と一緒に「推薦文」が付いてきます。しかも職務経歴書もエージェントが添削しているので、伝えるべき内容がちゃんと整理されて書かれていることが多いんですよね。
採用側からすると、これは助かります。「この人はどういう経歴で、何ができる人なのか」が判断しやすいんです。
つまり書類の時点で、お互いのミスマッチが減らせている。応募者側にとっても、変に埋もれずに中身を見てもらえる、ということだと思っています。
ちなみに自己応募の人を面接した経験は僕にはないので、そこの直接比較はできません。あくまで「エージェント経由はこう見える」という話です。
ただし、エージェント経由には「コスト」もかかる
いい面ばかり書きましたが、採用側から見たデメリットにも触れておきます。
エージェント経由で採用すると、会社はエージェントに成功報酬を支払います。金額感は僕も正確には知らないのですが、一般的には採用した人の年収の30〜35%ほどと言われています。
つまり同じ人を採るなら、自己応募の人よりエージェント経由の人のほうが、会社にとっては「高い買い物」になるわけです。
ここで大事なのは、その報酬に見合うサポートをしてくれるエージェントかどうか。書類も面接対策も雑なエージェントに当たると、コストだけかかって働きが見合わず、めぐりめぐってあなた自身が不利になることもあります。だからこそ、次に書く「どこを選ぶか」が大事なんです。
自己応募や知人紹介と併用してもOK
とはいえ、エージェントが世の中のすべての求人を扱っているわけではありません。だから「自分で見つけたこの会社に応募したい!」というものがあれば、自己応募して全然問題ないです。僕も自己応募や知人の紹介で応募したことがあります。
ただ、そのときもエージェントに登録して履歴書・職務経歴書をブラッシュアップしておくと、書類が通りやすくなると思っています。書類の作り込みそのものは、Webディレクターのポートフォリオの見せ方をまとめた記事も参考にしてみてください。

あと小ワザですが、知人に紹介された会社を、エージェントに「この会社どうですか?」とこっそり聞いたこともあります(笑)
中立の情報源として使うのもアリです。
【結論】登録は「手厚い系1+求人数系1」の2社から
ここが今日いちばん伝えたいところです。
僕はエージェントを増やしすぎて失敗しました
実は「求人は多いほうがいい」と考えるようになったのには、それまでの経験がありました。
1回目の転職では、手厚い系の1社にすべてを任せていました。ところが応募できる求人数が少なく、なかなか決まらずに時間がかかってしまったんです・・・。
その反省から、2回目は求人数の多いエージェントにも登録。すると選択肢がぐっと増えて、「やっぱり求人は多いほうがいいんだ」と思うようになりました。
そして3回目。「多いほうがいい」を突き詰めた結果、エージェントをどんどん増やして、気づけば10社近く登録していたんです。
結果どうだったかというと・・・完全にパンクしました。
- 連絡が来る窓口が多すぎて管理しきれない
- 同じ求人があちこちのエージェントから被って出てくる
- ビズリーチ経由の小さいエージェントは有象無象
という感じで、正直しんどかったです。中には面接だけしてその後フェードアウトするエージェントもいました・・・。
そのときの反省がこれです。エージェントは2〜3社で十分。むしろ増やしすぎると自分が消耗します。
エージェントには「役割分担」がある
やみくもに数を増やすのではなく、タイプで組み合わせるのがおすすめです。僕は今こう分けて考えています。
- 手厚い系:面談や書類添削をじっくりやってくれる。1社目の軸にする
- 求人数系:とにかく求人の母数が多い。選択肢を広げたいときに足す
- 登録用:職務経歴書のフォーマットを作る・スカウトを眺める用
この「手厚い系1社+求人数系1社」を基本に、必要なら登録用を足す。これで2〜3社です。
実際に使って比較|Webディレクター転職で使った7社の本音
ここからは、僕が実際に使ったサービスを正直な感想で並べます。あくまで僕の担当・時期での体験なので、そこは踏まえて読んでください。
| サービス | タイプ | 僕が使った印象 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| WEBSTAFF | 手厚い系 | 毎回対面、求人は絞って提案。担当が親身で添削も厳しい。今も使っている | 1社目に◎ |
| Geekly(ギークリー) | 求人数系 | とにかく求人が多い(50社くらい)。母数を増やしたいとき向き | 2社目に○ |
| レバテック | 求人数系 | 求人は比較的多め。決まったあとも連絡が来る | 2社目に○ |
| ビズリーチ | 登録用 | 職務経歴書のフォーマットが作りやすい。スカウトは玉石混交 | 登録だけ○ |
| R社(社名は伏せます) | 特化型 | 僕のときは連絡が遅く、書類も通らなかった | 僕は合わなかった× |
手厚い系の本命:WEBSTAFF
僕が毎回使っていて、実際に決めてくれたのがWEBSTAFFです。ここはとにかく「動いている間の連絡がこまめ」なのが強みでした。
書類の状況を逐一報告してくれるし、おすすめの求人があればすぐ連絡をくれる。面接の前日には電話で対策内容を確認してくれたこともありました。
他のエージェントだと、こちらが受け身でいると本当に何も連絡が来ないところもあります。それに比べると、伴走してくれる安心感が全然違うんですよね。求人数は多くないですが、1社目の軸にするならここだと思っています。
ちなみに、以前は入社半年後に近況を確認する食事会のような制度もありました。ただ、前回の転職はコロナ禍だったこともあり実施されず、今も残っているかはわかりません。
求人数系:Geekly・レバテック
選択肢の母数を増やしたいときに足すのが、GeeklyやレバテックのようなIT・Web業界に強い求人数系です。
Geeklyは「まずたくさん応募して、通ったところから絞る」というスタイルが新鮮でした。ただ求人が多いぶん、油断すると自分でよく見ないまま応募が進んでしまう感覚もあったので、そこは自分でハンドルを握るのがコツです。
登録用:ビズリーチ
ビズリーチは、僕は「職務経歴書のフォーマットを作る場所」として使っていました。スカウトはエージェントからのものが多く、正直そこまで刺さるものは多くなかったですが、書類のたたき台を作るには便利です。
僕が合わなかった例
逆に、ここではR社(社名は伏せます)としておきますが、ある特化型のエージェントでは、僕のときはうまくいきませんでした。連絡が遅く、こちらから進捗を聞くまで音沙汰なし。しばらくして聞いたら書類は全部落ちていました。
これはあくまで僕の担当・時期の話ですし、社名を挙げて「ここはダメ」と言いたいわけではありません。ただ、こういう「合わない」と感じることは誰にでも起こりうる、というのは知っておいて損はないと思います。
合わないと感じたら、担当を変えてもらうか、そのエージェントとは距離を置くのがいいと思います。
【重要】エージェントは「在職中」に登録して動く
選び方以上に大事なのが、いつ動くか、です。ここは、僕自身が1回目の転職で無職期間を長引かせて痛い目を見たからこそ、強く言えます。
エージェントには、絶対に在職中に登録しておくべきです。
登録しないと「基準」がわからない
エージェントに登録すると、今の業界にどれくらい需要があるか、自分が転職したらどのくらいの年収をもらえそうか、という相場観がわかります。
この基準がないと、そもそも「自分は今、転職すべきなのか?」の判断ができないんですよね。エージェントに登録して話を聞くだけでも、その材料は手に入ります。
しかも手厚い系のエージェントなら、「今の市場だと、あなたは今は動かないほうがいいかもしれませんよ」といった総合的な判断まで一緒に相談に乗ってくれます。転職ありきではなく、「そもそも動くべきか」から壁打ちできるのは在職中の特権です。
在職中の活動はマイナスにならない
在職中に転職活動をするだけなら、マイナスにはなりません。動いてみて「やっぱり今は難しいな」と思えば、やめればいいだけです。
でも辞めてしまっていたら、そうはいきません。どんな状況でも転職活動を続けなければいけなくなります。この差はすごく大きいです。
離職期間は、あとでずっと聞かれる
僕自身、初めての転職で、次が決まる前に「いつ辞めます」と伝えてしまい、無職の期間を長引かせた失敗があります・・・(その反省はWebディレクター転職の全体ロードマップの記事に詳しく書きました)。

なぜここまで言うかというと、採用側になってわかったことがあるからです。離職期間が長い人には「なぜ長引いたんですか?」とやはり聞きます。
これは責めているというより、「その間、個人で何かやっていたんですか?」と純粋に気になって聞いてくる会社もありました。
いずれにしても、空白があると、それについて説明する場面は増えます。在職中に動いていれば、そもそもこの質問自体が生まれないんですよね。
失敗しないエージェントの使い方【実践フロー】
最後に、今の僕が同じ立場だったらこう動く、という順番をまとめます。
まず登録用(ビズリーチなど)に登録して、応募に必要な内容を書き出す(下書きを作る)
その内容をベースに、手厚い系(WEBSTAFFなど)に登録して書類をしっかりブラッシュアップする
実際に応募して、様子を見る
余裕が出てきたり、出てくる求人が微妙だと感じたら、求人数系を1社足す
最初は1〜2社で十分です。いきなり増やさない。ここが僕の失敗から学んだいちばんのポイントです。
もうひとつコツを挙げるなら、登録する前に自分のスキルを棚卸ししておくこと。持っているスキルを整理してから面談に臨むと、担当者と求人の話がぐっと早く進みます。棚卸しのやり方はWebディレクターのスキルと資格、現場で本当に必要なものにまとめました。
そして、受け身にならないこと。動いてくれないエージェントを待っていても時間が過ぎるだけなので、自分から連絡する、合わなければ担当を変えてもらう。主導権は自分で握っておきましょう。
Webディレクター未経験・デザイナーやコーダーからの人へ
「まだディレクター未経験だけど、エージェントを使っていいの?」という人もいますよね。もちろんOKです。
ただ、未経験からディレクターを直接狙うと決まりにくい、という現実もあります。そのあたりの進め方は、別の記事で詳しくお話ししているので、そちらを読んでから戻ってきてください。
よくある質問
- エージェントは何社登録すればいい?
-
2〜3社が目安です。僕は増やしすぎて失敗したので、まずは「手厚い系1+求人数系1」から。
- 在職中と離職後、どちらで活動すべき?
-
在職中です。相場観がわかりますし、合わなければやめればいいだけ。離職後は空白の説明が必要になります。
- 未経験でもエージェントは使える?
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使えます。ただ未経験からディレクターを直接狙うと決まりにくいので、進め方は関連記事も合わせて確認してください。
まとめ
Webディレクター転職のエージェント選びは、ここだけ押さえればOKです。
- 増やしすぎない。「手厚い系1+求人数系1」の2社から
- 必ず在職中に登録して動く。相場観がわかるし、辞めてからだと後戻りできない
- エージェント経由の応募は、採用側から見てもミスマッチが減って悪くない
- 受け身にならず、合わなければ担当を変える。主導権は自分で握る
転職は情報戦なところがあります。でも、たくさん登録して疲れるより、信頼できる1〜2社とじっくり進めるほうが、結果的にうまくいくと僕は思っています。
まずは在職中のうちに、手厚い系の1社に登録して、話を聞くところから始めてみてください。
