「働きながらの転職活動、いつ面接に行けばいいんだろう・・・。」
平日の日中に面接、と言われても、こっちは仕事があります。有休だってそう何度も取れませんよね。
僕も同じところで詰まりました。しかも1回目の転職では、まだ次が決まっていないのに「いつ辞めます」と会社に伝えてしまって・・・。退職日は来るのに転職先は決まらず、無職の期間がずるずる延びました。
結論から言うと、在職中のまま進めたほうがいいです。そして、そのための段取りはだいたい決まっています。
在職中につまずくのは、だいたい3か所です。面接の日程、就業中にかかってくる電話、そして入社日の答え方。
僕は今、Webディレクターとして採用・面接する側にもいます(これまで30人ほど)。
この記事では、その3つをどう捌くかを、受ける側と採用する側の両方の経験からお話しします。内定が出たあとの、退職の伝え方までまとめています。
在職中の転職活動は非常識?【採用側の答え】
採用側として応募者を見てきて、在職中の応募を非常識だと感じたことは一度もありません。というより、気にしたこともなかったです。
僕自身もそうしてきましたし、そもそも応募してくる人はほぼ在職中です。日程の相談が来るのも当たり前のことなので、身構える必要はありません。
「今の会社に申し訳ない」という気持ちは分かります。でも、それで無職になってから探すほうが、よっぽど自分を追い込むことになります。
それでも僕は1回目、辞めてから探して失敗しました
実は3回の転職とも、動き出したのは在職中でした。ただ1回目のとき、まだ転職先が決まっていないのに「いつ辞めます」と会社に伝えてしまったんです。
結果どうなったかというと・・・退職日は迫ってくるのに、転職先は決まらない。
そのまま退職し、無職の期間が出来てしまいました。
収入が途切れると、気持ちの余裕もなくなります。「とりあえずここでいいや」と決めたくなる引力がすごい。
あのときは本当に、次が決まってから伝えるべきだったと思っています。
なので、この記事で一番言いたいのはこれです。辞めるのは、内定が出てからにしてください。
転職活動の全体の流れや期間の目安は、未経験からWebディレクターを目指す転職ロードマップにまとめています。
面接の日程はどう作るか
半休か終業後。最近はオンラインが増えました
僕がやっていたのは、半休を取るか、終業後に入れてもらうかのどちらかでした。
そして直近の転職では、オンライン面接がかなり多かったです。この10年で、ここはずいぶん変わったところだと思います。
「1日に複数社まとめる」はやってみたけど、基本1日1社でした
転職の記事を読んでいると、よく「有休を1日取って、複数社をまとめて受けよう」と紹介されています。効率が良さそうに見えますよね。
僕もやったことがあります。ただ、正解かというと微妙でした。
相手にも都合があるので、同じ日の都合のいい時間に2社を並べる、というのがまず難しいんです。結局、僕は1日1社になることが多かったです。
まとめられたらラッキーくらいに考えて、最初から狙いにいかないほうが気は楽だと思います。
【採用側】日程はどこまで融通してくれるのか
今の会社はテレワークなので、面接は基本的にオンラインです。終業後の夜に対応することもあります。
一方で、土曜に面接をしたことは一度もありません。
「土曜もOK」と言われたら、むしろ心配したほうがいいかも
在職中の転職について書かれた記事では「土日に対応してくれる企業も増えています」と紹介されがちです。選択肢が多いのは良いこと、という文脈ですね。
ただ、僕は受ける側だったときも、土曜に面接を受けたことはありません。
もし「土曜でも大丈夫ですよ」と言われたら、僕なら少し心配になると思います。休日にも人が動いている会社なのかな、と考えてしまうからです。親切に見えて、その会社の働き方が透けて見えるサインかもしれません。
それでも、志望度が高い企業は早い日程で
日程を選べるとしても、本命の企業だけは早い枠を取りにいってください。
採用側は良い候補者に出会うと、他社に取られないよう早めに動きます。枠が先に埋まると、後の日程の人はどんなに良くても不利になりがちです。
このあたりの採用側の事情は、Webディレクターの面接|採用側が明かす見るポイントで詳しく書きました。
就業中の電話をどう捌くか
応募先やエージェントからの電話は、こちらの都合とは関係なくかかってきます。しかも大体、仕事中に鳴るんですよね。
僕がやっていたのは、この2つでした。
- 席を外して電話に出る
- 出られなければ、昼休みにこちらから折り返す
まわりに聞かれたくない話なので、席で受けるのは避けたほうが無難です。
そしてもう一つ。エージェントを使っていると、この電話の問題はかなり軽くなります。
窓口が1つにまとまりますし、企業との日程調整も代わりにやってくれるからです。「面接の日程をずらしてほしい」というメールの文面を、自分で考える必要すらありません。
そして地味に助かるのが、電話に出られなかったときです。用件をメールで残しておいてくれるので、内容を見て仕事の合間にメールで返せます。折り返しの電話をかけること自体が不要になるんですよね。在職中こそ、ここは任せてしまっていいところだと思っています。
エージェントの選び方は、増やしすぎ注意!Webディレクター転職エージェント攻略にまとめました。
「いつから働けますか」にどう答えるか
面接でほぼ必ず聞かれる質問です。ここは自分の状況で答えが変わります。
僕の実際は、2週間と1ヶ月半でした
1回目と2回目は活動の途中で退職済みになっていたので、入社までは2週間ほどでした。
ただ、この2週間は僕の都合ではありません。受け入れる会社側にも、パソコンやデスクを用意する時間が要るからです。自分の都合だけなら、もっと早く入れました。
在職中のまま決めた3回目は、有休消化と引き継ぎがあったので1ヶ月半かかりました。
在職中に決める場合は、1ヶ月から2ヶ月くらいを見ておくと現実的だと思います。就業規則で「退職は1ヶ月前までに申告」と決まっている会社もあるので、そこは先に確認しておくと答えがぶれません。
【採用側】入社時期が先だと不利になる?
だいぶ先の人を面接したことがないので、断言はできません。ただ、不利になるんじゃないかとは思っています。
そもそも、すぐに来てほしいから採用をかけているんですよね。募集している時点で、埋めたい枠と埋めたい時期があります。そこから何ヶ月も待つ判断をするのは、それなりの理由が要ります。
なので「できるだけ早く」と言えるなら、それに越したことはありません。
履歴書に入社可能日を書いておく
応募書類の段階で入社可能日を書いておくと、選考がスムーズです。
採用側は選考を進めながら、入社時期も見ています。先に分かっていれば、そこを織り込んで動けます。
退職を伝える・引き継ぐ
内定が出たら、いよいよ今の会社に伝える番です。
僕の場合、引き止められたことは一度もありませんでした。
たぶん、伝えるときに理由をはっきり出していたからだと思います。「5年働いたので、他の働き方も見てみたい」「次の会社がもう決まっている」といった具合です。
濁したまま伝えると、会社としては「条件を変えれば残ってくれるのかな」と考える余地が生まれます。逆に、次が決まっていて理由もはっきりしていれば、話はそこで終わるんですよね。
引き継ぎにかかった期間はバラバラです。1回目は辞めると伝えてから半年ほど期間があったので、徐々に引き継いでいきました。3回目は後任が決まるのが遅く、引き継ぎは1週間ほどで駆け抜けています・・・。
ここで大事なのは、順番です。
伝えるのは内定が出てから。これは1回目に失敗している僕からのお願いだと思ってください。逆にしてしまうと、退職日というタイムリミットを自分で設定した状態で、転職活動をすることになります。
在職中はしんどい。何がしんどいのか
きれいごとを抜きにすると、在職中の転職活動はしんどいです。ただ、しんどさの正体がわかっていれば対策できます。
いちばんは移動でした
面接そのものより、移動でやられました。交通費もかかりますし、何より時間が持っていかれます。仕事を抜けて向かって、終わったらまた戻る。これが続くと普通に消耗します。
じゃあオンラインなら楽かというと、そうとも限りません。家で受けるには、まず家に帰らないといけないからです。
僕は間に合わないときに、近くのレンタルオフィスを借りて面接を受けたこともあります。ここまでするのか、と自分でも思いましたが、背に腹はかえられませんでした。
スケジュール管理。時間を間違えました
毎日のように面接が入っていた時期があって、しかも18:15開始のような中途半端な時間もあります。カレンダーに入れていても、頭の中では「18:30から」と思い込んでいたりするんですよね。
僕は実際に、面接の時間を間違えたことがあります・・・。
在職中は仕事の予定と混ざるので、応募先とのやりとりは必ず1か所にまとめてください。ここもエージェントを使っていれば、リマインドしてもらえます。
抱え込まないこと
在職中の強みは、収入があることです。だから「今月中に決める」と自分で期限を切る必要はありません。焦って決めた転職は、だいたい後から効いてきます。
日程調整も、書類の添削も、任せられるところは任せる。全部を自分でやろうとしないほうが、結果的に長く走れます。
まとめ
- 採用側から見ると、応募者はほぼ在職中。非常識でも何でもない
- 辞めるのは内定が出てから。僕は1回目に逆をやって、無職の期間を延ばした
- 面接は半休か終業後、そしてオンライン。1日に複数社まとめるのは、狙わなくていい
- 土曜まで対応してくれる会社は、親切に見えて働き方のサインかもしれない
- 就業中の電話は席を外すか昼休みに折り返す。エージェント経由なら窓口が1つになる
- 入社までは、在職中なら1〜2ヶ月が現実的。採用側はすぐ来てほしくて募集している
- しんどさの正体は移動とスケジュール管理。抱え込まず、任せられるところは任せる
働きながらの転職活動は、気合いや根性の問題ではなく、段取りの問題です。そして段取りは、ひとりで全部やらなくていいんですよね。
日程調整も面接の組み方も含めて相談できる相手がいると、在職中の負担はかなり変わります。増やしすぎ注意!Webディレクター転職エージェント攻略を参考に、まずは1〜2社に相談するところから始めてみてください。

